寺本動物病院Staff Blog

キャットリボン運動推進中

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猫は、時折り見せるその特有の仕草の可愛らしさや優雅な身のこなしなどからペットとして今や犬をも
上回る人気ですね。私が以前飼っていた猫(雑種短毛の日本猫)は、今でも思い出すと心が和むような
エピソードをいくつも残してくれました。

机に向かっていると毎度本の上に割り込んできて邪魔をしたり、留守の自宅にわざと電話
をかけて留守番電話を応対させた際に、留守番電話に向かって猫の名前を呼びかけると口で
受話器を外し電話口でニャアニャア鳴いていたりなんてこともよくやってました。

そんな猫に起こる病気について。
その死因の1/3はがん、中でももっとも発生率が高いのが乳がんです。
乳がんの発見には自宅でのチェックが非常に有効です。
猫の乳腺にしこりが見つかった場合、その80%は悪性ですので早期発見早期治療が重要です。

乳がんで苦しむ猫を少しでも減らすために、
*乳がんに対する正しい知識の発信
*正しい治療法の普及
*さらなる学術データの蓄積と活用
これらを推進する取り組みとして、「キャットリボン運動」が行われています。
https://catribbon.jp
当院もこの運動に賛同し、猫を飼っているご家族の皆様に正しい知識をお伝えするとともに、正しい治療
の実践に取り組んでいます。
院内では、この運動に賛同し支援して下さる個人の方へ、お礼としてキャットリボン オリジナルピンバッチを
プレゼントしています。ピンバッチは、乳がんのセルフチェック時に参考になる長さ2cm で作ってあります。
院内掲示でもご案内していますので、ご興味を持たれた方はぜひスタッフまでお声がけください。

獣医師 寺本
  1. 2022/03/31(木) 16:12:18|
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アレルゲン間の交差反応

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イラスト:厚生労働省HPより

厚生労働省の発表している資料では、日本におけるアレルギー疾患は第二次世界大戦以降増加傾向にあり、多くの日本人が様々な症状に悩まされています。
2005年と2015年のデータを比較すると、小中学生においては喘息とアトピー性皮膚炎の患者割合に大きな差がないものの、アレルギー性鼻結膜炎は中学生でやや増加傾向が認められ、いずれかのアレルギー疾患を持つ子供の割合はおよそ三人に一人です。
一方、わんちゃんでも近年アレルギー疾患の発生率は増加傾向にあります。多くの飼い主さんが気になる食べ物に対するアレルギーですが、実際のところアレルギーを起こすアレルゲン物質は例えば鶏肉アレルギーであったとしても単一ではありません。それと似た構造を持つ他のアレルゲンもまた反応を引き起こします。これをアレルゲンの交差反応と言います。

* ナス科(トマト)は日本スギ
* アブラナ科(セロリ、ニンジン)はヨモギ
* ナス科(トマト、ジャガイモ)・ウリ科(メロン、スイカ)・マメ科(ピーナッツ)ミカン科(オレンジ)などはイネ科植物
* ウリ科(メロン、スイカ、ズッキーニ、きゅうり)はブタクサ

などなど、意外なものが花粉と交差反応を示すとされています。
スギ花粉にアレルギーを持つ犬にトマトを与えたところ、30分以内に口唇の腫れ、皮膚の紅潮などが引き起こされたことが報告されています。
また、分類学上離れている鶏肉と魚の交差反応の可能性も指摘されています。
アレルギー疾患をお持ちのペットを飼われている方はこういったこともあるんだということをぜひご記憶ください。

ただ、「うちの子はアレルギーっぽいからアレルギー用フードを使っています」という単純なものではありませんので
自分のペットに無意味な食事制限を強いることがないよう、きちんとした診断に基づく正しい対応を心がけたいものです。

獣医師 寺本
  1. 2021/11/26(金) 00:39:59|
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耳道洗浄

耳道洗浄

自分が飼っているトイプードルの耳垢汚れが目立っていたため、久しぶりに耳道洗浄を行いました。

私の犬はアレルギー体質であり、数カ月に一度のペースで外耳炎を発症します。悪化を確認した時には自宅で耳道洗浄と点耳薬の投与を行うと、その後暫く良い状態が続きます。今回は耳垢が多かったので両耳にそれぞれ10回ずつ洗浄液を入れました。

春になり気候の変化の影響か、外耳炎で来院される患者さんが少し増えている様な気がします。

耳の臭い、かゆみそして耳垢が目立つ時は外耳炎になっている可能性がありますのでご注意ください。


獣医師 船木
  1. 2021/03/13(土) 18:40:03|
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健康診断のすすめ

健康診断のすすめ


普段診療をしておりますと、特に進行性の疾患において早期発見と早期治療により生活の質が良好な期間や寿命が大幅に延びることが多いように思われます。逆に発見が遅れることにより、その後の治療効果が思うように得られなかったり、一部の疾患では外科手術を避けられないような状態にまで進行してしまっていることもあります。中には発症から一般的な飼主様でも気付かれるような症状が現れるまでに数年を要する疾患もあるため、その間に何らかの手を打つことで悪化を免れたり、進行を緩やかにできる可能性を感じることがよくあります。

ペットが日常的に元気と食欲があることは良いことですが、その観点のみでペットの健康状態を判断しようと思うと疾患の早期発見は難しくなるため、私たちが受けているように症状の有無に関わらず何らかの定期検査をペットにも行うことが理想的です。

ペットの健康状態を把握するための検査の一例として、当院で行っているペットドックはペットの年齢やご予算に応じて必要な検査を選定してあり、総合的な診断ができるようになっています。疾患の検出だけでなく現在の体の状態を把握し、生活習慣の改善に繋げられることもあります。また、ペットドック以外でも気になる疾患や症状に合わせて個別に検査内容を検討させて頂きますのでお気軽にご相談ください。

私の飼っている犬も昨年末に健康診断を受け、シニア犬ですが大きな異常がなくホッとしております。


獣医師 船木

  1. 2021/01/24(日) 11:36:06|
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これからの季節のノミ、マダニ予防

これからの季節のノミ、マダニ予防

朝夕が冷え込むようになり、新型コロナウイルス感染症だけでなくインフルエンザウイルス感染症も心配な季節になってきました。私は先日、インフルエンザの予防ワクチンを接種してきました。

さて、ワンちゃんは春から続いたフィラリア予防期間が12月で終了となります。気温の低下に伴い蚊が飛んでいる様子をあまりみなくなるように、ノミやマダニの活動性も低下します。

しかし、過去に冬場で散歩等に殆ど出ていないワンちゃんにおいて、トリミングサロン内や家屋周辺に居ついている野良ネコ由来と思われるノミの感染を確認しました。中にはノミアレルギーを発症し全身のひどい痒みを主訴に受診されたケースや屋内でノミが増えてしまいご家族まで被害に遭われているケースもありました。

上記のように既に動物に寄生しているノミは気温の変動の影響を受けにくく、冬場も乗り切ることができている印象です。動物病院内も含め、ペットどうしの距離が近づくタイミングは季節を問わずあると思いますので、これからの季節のノミ、マダニ予防をどうするか迷われている方の参考にしていただければと思います。

獣医師 船木
  1. 2020/10/30(金) 11:23:27|
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