寺本動物病院Staff Blog

健康診断のすすめ

健康診断のすすめ


普段診療をしておりますと、特に進行性の疾患において早期発見と早期治療により生活の質が良好な期間や寿命が大幅に延びることが多いように思われます。逆に発見が遅れることにより、その後の治療効果が思うように得られなかったり、一部の疾患では外科手術を避けられないような状態にまで進行してしまっていることもあります。中には発症から一般的な飼主様でも気付かれるような症状が現れるまでに数年を要する疾患もあるため、その間に何らかの手を打つことで悪化を免れたり、進行を緩やかにできる可能性を感じることがよくあります。

ペットが日常的に元気と食欲があることは良いことですが、その観点のみでペットの健康状態を判断しようと思うと疾患の早期発見は難しくなるため、私たちが受けているように症状の有無に関わらず何らかの定期検査をペットにも行うことが理想的です。

ペットの健康状態を把握するための検査の一例として、当院で行っているペットドックはペットの年齢やご予算に応じて必要な検査を選定してあり、総合的な診断ができるようになっています。疾患の検出だけでなく現在の体の状態を把握し、生活習慣の改善に繋げられることもあります。また、ペットドック以外でも気になる疾患や症状に合わせて個別に検査内容を検討させて頂きますのでお気軽にご相談ください。

私の飼っている犬も昨年末に健康診断を受け、シニア犬ですが大きな異常がなくホッとしております。


獣医師 船木

  1. 2021/01/24(日) 11:36:06|
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これからの季節のノミ、マダニ予防

これからの季節のノミ、マダニ予防

朝夕が冷え込むようになり、新型コロナウイルス感染症だけでなくインフルエンザウイルス感染症も心配な季節になってきました。私は先日、インフルエンザの予防ワクチンを接種してきました。

さて、ワンちゃんは春から続いたフィラリア予防期間が12月で終了となります。気温の低下に伴い蚊が飛んでいる様子をあまりみなくなるように、ノミやマダニの活動性も低下します。

しかし、過去に冬場で散歩等に殆ど出ていないワンちゃんにおいて、トリミングサロン内や家屋周辺に居ついている野良ネコ由来と思われるノミの感染を確認しました。中にはノミアレルギーを発症し全身のひどい痒みを主訴に受診されたケースや屋内でノミが増えてしまいご家族まで被害に遭われているケースもありました。

上記のように既に動物に寄生しているノミは気温の変動の影響を受けにくく、冬場も乗り切ることができている印象です。動物病院内も含め、ペットどうしの距離が近づくタイミングは季節を問わずあると思いますので、これからの季節のノミ、マダニ予防をどうするか迷われている方の参考にしていただければと思います。

獣医師 船木
  1. 2020/10/30(金) 11:23:27|
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VMAT



近年、震災などの大規模な災害が起きた地域において急増した傷病者の診療をサポートするために医師、看護師及び業務調整員で構成された災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」が活躍しているようです。医療関係者がDMATとして働くためには、指定されている災害指定病院に勤務しながら経験を積み、研修に合格することが必要なようです。
 
災害が起きた地域の自治体、病院等と連携し、迅速に医療体制を整えなければ救える命が減ってしまうため、関係者は事前からかなり綿密に準備や訓練をしてみえることが想像されます。

私自身はこれまで大規模な災害に巻き込まれた経験がなかったため知りませんでしたが、被災地という特殊な状況下で不足する医療サービスを補うための仕組み作りが国を挙げて成されていたことには驚かされました。

さて、災害現場では人だけでなくペットも被災してしまうため、都道府県によってはVMATと呼ばれる動物医療チームが存在し、避難所にいる動物の応急処置、健康相談、被災動物の保護などにあたっています。先日、岡山県で国内8番目のVMATが結成されたとのニュースを拝見しました。

DMATとは異なり国(農林水産省)ではなく日本獣医師会や災害に対し意識の高い各都道府県の獣医師会が主体となって運営されているようですが、国内のどこが被災地になってもおかしくない昨今、VMATが全国的に広がることを願う声もあり、各地で専門的な講習会が行われています。私も機会があれば講演を聞いてみたいと思うニュースでした。


獣医師 船木

  1. 2020/07/18(土) 09:35:18|
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新型コロナウイルス関連Q&A〜厚生労働省〜

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今日は新型コロナウイルス感染症について、動物を飼育する方むけのQ&Aを厚生労働省のHPより
抜粋してお届けします。

Q;飼育しているペットに感染しますか?
A;海外ではヒトからイヌ、ネコ、トラが感染した事例が数例報告されています。しかし現時点では感染事例は非常に限られており、新型コロナウイルスはヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染が中心であると考えられています。


Q;感染した動物での症状はありますか?
A;イヌでは明確な症状は確認されていません。ネコでは呼吸器症状および消化器症状があったとの報告があります。


Q;ペットからヒトが感染した事例はありますか?また、ペットを飼育する上で注意すべきことは?
A;これまでのところ新型コロナウイルスがペットからヒトい感染した事例は報告されていません。しかしながら、動物由来感染症の予防のため、普段から動物に接触したあとは手洗いや手指用アルコールでの消毒等を行うようにしてください。


Q;新型コロナウイルスはコウモリ由来というのは本当か?
A;新型コロナウイルスの自然宿主は現在のところ不明です。その遺伝子配列がコウモリ由来のSARS様コロナウイルスに近いため、起源となった可能性が考えられています。


Q;犬を飼育していますが、狂犬病のワクチンは春のうちに打たないといけないか?
A;感染拡大状況等を踏まえると柔軟に対応する必要があると考えられる。動物病院を受診する際は、各病院に事前に相談するなどして、集団感染を防ぐための配慮が必要。
→寺本動物病院での対応および受診にあたっての注意事項は、前回の記事にまとめてありますのでぜひご覧ください。

獣医師 寺本
  1. 2020/04/21(火) 20:20:32|
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ロイヤルカナン ベテリナリーシンポジウム

ロイヤルカナン ベテリナリーシンポジウム

2月16日、名古屋市のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で開催されましたロイヤルカナンベテリナリーシンポジウム2020に出席してきました。毎年開催されてきたこのイベントも今年で20周年だそうです。

今回は皮膚疾患と消化器疾患に関する講演を聞きました。ロイヤルカナンに限らず、フードメーカー主催の講演は療法食の普及促進も開催目的の1つであるため、治療を行う上で療法食の必要性が高い皮膚疾患と消化器疾患は選ばれることが多いテーマです。

3名の講師はいずれも著名であり、一般的な動物病院で治りが悪かったり継続的な管理が難しい症例を専門的に診療してみえます。まだ教科書に明記されていないような論文レベルの新しい情報や、今後参考になりそうな経験談を聞くことができ有意義な時間を過ごすことができました。

その後、全国8都市で開催予定だったこのシンポジウムも新型コロナウイルス感染症の影響から4都市では中止になってしまったそうです。国がワクチンの開発に力を入れているというニュースを聞きましたが、早く安心して穏やかに過ごせる日が来ると良いですね。


獣医師 船木
  1. 2020/02/28(金) 12:48:17|
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