寺本動物病院Staff Blog

災害時の備えについて

20150927ペットの防災手帳
こんにちは。
9月中は雨天が続きましたが、ようやくカラッとした秋晴れの日が増え、徐々に色づき始める紅葉が美しい季節となりましたね。
一方、関東・東北豪雨による鬼怒川堤防決壊をはじめ、各地で災害の被害に遭われた方々は、紅葉など楽しむ余裕すらなく不安な気持ちで復興への毎日を過ごしておられることと思います。
平穏無事に生活ができることに感謝すると同時に、災害発生時にとる行動をイメージし、最低限の非常食の準備などしておきたいものです。

9月上旬頃、通勤中のラジオから「岐阜県動物愛護ネットワーク会議によって、ペットの防災手帳が作成された」という情報を耳にしました。岐阜県内では初の作成だそうです。

私もペットオーナーの一人として、早速入手してみました。
入手方法の詳細は→http://webmastergna.wix.com/gifuanimalnetwork#!/cxbu

ペットの防災手帳を読み進めていく中でポイントだと感じたことは、“普段のしつけ”と“近隣住民とのコミュニケーション”がいかに大切かということです。
避難所の場所を調べておくことや数日分の非常食を保管しておくことは、思い立った時にすぐに出来ることですが、「ペットのしつけは1日にしてならず」ですよね。

万が一、災害時に不特定多数の人々が集まる避難所に避難したペットが、“人や他の動物を噛む”“絶えず吠え続ける”“不潔で臭う”としたら、いかがでしょうか。
その場にいる方々を不快にさせてしまうことで、大切な家族であるペットが邪魔者扱いされてしまうのは、とても悲しいことです。鬼怒川の災害の際には避難所の一角にペットのスペースが確保されていたそうです。避難所には動物があまり好きでない方も避難されていると思いますので、日頃からの準備が大切です。

普段からできる事として、しつけの基本となる「NO(だめ、やめ)、STAY(待て)、COME(来い)」や決められた場所での排泄を完璧にできるようにし、普段のお散歩コースを曜日によって避難路コースに変えてみるなど、ひとつでも多く色々な景色を見せてあげることが効果的だと思います。
家族以外の初めて会う人や動物に動揺しない社会性を養う訓練です。「かわいい子には旅をさせよ」ですね。

お散歩を通じて「○○さん宅には犬の△△ちゃんがいる」と近隣住民の方と情報を共有するだけでも、地域の防災力向上につながるはずです。災害発生時に「○○さんは無事かしら」「△△ちゃんも一緒かしら」と意識してもらえるかもしれません。

以前にも書かせて頂きましたが、定期的なブラッシングやシャンプーは、皮膚病や体臭の予防にもなりますので、こちらもお忘れなく行ってあげてくださいね。

写真はペットの防災手帳です。

獣医師 舩木 大志
  1. 2015/09/27(日) 21:18:13|
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食欲の秋

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ようやく暑い夏も終わりいよいよ秋の到来ですね。秋と言えば読書やスポーツ、芸術、食欲等いろいろありますが、私は食欲が一番です。
今回は最近できたばかりのケーキ屋を発見したので行ってみました。たくさんの種類があり悩んだ結果、カボチャのプリン、ミルフィーユ、4種類のモンブラン、イチゴのショートケーキ、クッキーなどです。

どれも美味しく頂きました。

ケーキ類はその時期限定でいろいろなケーキが出るので、たくさん買うのですが、あとで食べ過ぎて胃もたれを起こしたりして後悔の繰り返しです。
でも美味しいのでやめられません(´▽`)

今後も、自分のお腹と相談しながらケーキ屋巡りを楽しみたいと思います。

動物看護師 池田有里
  1. 2015/09/23(水) 23:43:32|
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先日のニュースより

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先日,住宅街で暴れて何人かに怪我をさせた秋田犬が警官に射殺されるという
ニュースがありましたね。
所轄の警察署にはかなりの数の抗議の電話があったそうです。

多くが「射殺する以外に方法はなかったのか」「なぜ13発も発砲する必要があったのか」
といったものであったようですが。。。

このニュースは,(他の事件・事故のニュースでもよくありますが)センセーショナルな部分が
強調されて伝わっているせいで世間のこういった反応を引き起こしてしまったのかなと感じました。

犬とあまり接したことがない人には想像しづらいかもしれませんが,
体重20kgオーバーの秋田犬が至近距離で,少なくとも好意的でない雰囲気で近づいてきたら,,,
間違いなく命の危険を感じます。
対応した警官は相当怖い思いをしたのでは,と想像いたしました。
なんにせよ,怪我をした方々や殺処分されてしまったわんちゃんは本当にお気の毒であります。

余談ですが,私が修行時代に,病院に来て本気で暴れて攻撃的になっていた成犬のダルメシアンと格闘したことや
体重50kgの,病気だけど凶暴なバーニーズマウンテンドッグを,院長が床に倒れこんで羽交い締めに
していたことなどを思い出しました。

好む好まないは色々でしょうが,人と動物がいい関係で共生していける世の中は素敵だなと思っています。
動物に関わる仕事をしているものとして,そのために自分達ができることをこれからも続けていくつもりです。

獣医師 寺本圭志
  1. 2015/09/19(土) 01:17:41|
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くせ


皆さんが飼われてるわんちゃん猫ちゃんはどんな癖がありますか?
今日載せた写真は我が家の猫ですが、スリッパを見つけるとついつい履いてしまいます。
人それぞれ違う癖があるように動物にもそれぞれ違う癖があるんですね

ちなみに病院のパンちゃんの癖は舌が出てしまうことです。

同じ動物や種類でも、その子その子で違う癖があるって面白いですね!

動物看護師 星野裕美
  1. 2015/09/11(金) 14:27:07|
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ちょっと真面目なお話

福井県海
8月下旬の新聞にて、ある記事が目にとまりました。ご覧になった方も多いかと思いますが
見出しは「ドッグフードで犬のがん予防 岐阜大、実用化目指し検証へ」です。

岐阜大学が、がん予防効果の期待できる配合餌の検証試験を9月から開始するそうです。
今回の検証には、注目すべきポイントが2つあります。

1つ目は、実験に参加する“モニター”です。
全国の家庭で飼われているゴールデンレトリバー200頭をモニターとして2つのグループに分け、それぞれに違う種類のフードを
3年間与え続けて、がんの発症率と発症するまでの期間を比較するのですが、このように一般家庭で飼われている犬を使った検証は“世界初”だそうです。

2つ目は、フードに配合した“エキス”です。
そのエキスとは、“ローズマリー”と“緑茶”から抽出されたもので、抗がん活性実験で高い有効性を示したのだそうです。
意外にも身近な食材であることに驚きますよね。

我が家では、ローズマリー生葉を料理の香りづけとして利用することや、ローズマリー精油をアロマテラピーで利用することが
あるため、非常に親しみのある植物でしたが、今回の記事によってローズマリーの持つ可能性の広がりを感じ、
今までの親しみに加えて興味と愛着がさらに強くなりました。

ワンちゃんも人も死亡原因の第1位は“がん”と言われています。緑茶を継続して一定量飲むことが、
人のがん発症率低下に有効であることは既に証明※されていますので、今回の実験によりワンちゃんのがん予防フードが
商品化されれば、ワンちゃんもオーナー様も一緒に健康寿命を延ばせる道が拓けるかもしれません。幸せなことですね。
※2015年埼玉県立がんセンター研究結果

ちなみに、人のがんに限ってのお話ですが、国立がん研究センターによると「日本海側は胃がん発症率が高い」という
調査結果があるそうです。写真は、最近撮影した夕暮れの日本海です。

獣医師 舩木大志



  1. 2015/09/05(土) 22:32:21|
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