寺本動物病院Staff Blog

整形外科実習

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写真は,先日骨折整復の実習を受講した際に使用した人工骨です。
この手の実習セミナーは,話を聞くだけではなく,実際の動物や模型を使用して
トレーニングを行います。
もちろん動物を使用するトレーニングは,外科手術ではなく超音波検査の実習や
リハビリテーションの実習といった,生体を傷つける事が無いものに限られます。

今回のトレーニングは,太ももの骨とすねの骨を想定したものでした。
なんら新しい治療でも何でも無いテクニックですが,骨に打ち込む金属製の
ピンの刺入時や,骨にドリルで穴をあける際などにおける「ちょっとした」,でも
とても大切なコツを再確認しました。

昔は骨折というと,犬も猫も交通事故が一般的な原因であったようです。
屋内での管理が大半になった現在は,室内での転落事故によるものがほとんどです。
また,品種特有の遺伝的な素因により整形外科手術が必要になるケースも多いでしょうか。

普段,特に整形外科手術を行う際にいつも思いますが,言う事を聞いてくれない動物相手の
骨折治療は術後管理の難易度が高く,大変です。
患者本人も大変かもしれないのですが。

ただ,とてもやりがいのある仕事です。
外科に限らずですが,今後もトレーニングは欠かさず行なっていくつもりです。

獣医師 寺本圭志
  1. 2016/11/28(月) 01:06:22|
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名もなき池


噂に聞いて気になっていた、関市の名もなき池、通称モネの池を見に行ってきました。
普通の池の色でなく、底まで見渡せるくらい透明な明るい池でした。
確かにモネが睡蓮を描いた池に似た、絵のような池でした。名前を考えついた人って、きっとセンスのいい人だったんでしょうね。
あいにくの曇りでしたが、時折日が差して明るくキラキラしている池も見れたので大満足です。

予想していたよりも素敵なスポットだったのですが、さらに予想以上に人が多い!
静かな片田舎の池なのですが、観光バスが近くに止まって行列が池の周りをぐるりと取り囲んでいるという状況でした。
近隣にはちょっとした地元のお店も出ていて、地域活性化に一役買っているようでした。
皆様も機会がありましたら一度訪れてみることをお勧めします。
祝日などは人が多いでしょうが、すいていれば風流ないい所ですよ!

追記
私事ですが、今年、12月いっぱいで寺本動物病院を退職することになりました。
5年間過ごした場所を去るのは寂しい限りですが、皆様のペットに寄り添えた時間を大切に、今後も頑張っていこうと思います。
声をかけてくださった方、応援してくださった方、長い間ありがとうございました。
まだ一ヶ月余りはおりますので、残された時間、皆様のお役に立てるよう頑張りたいと思います。
動物看護師 立岩美和子
  1. 2016/11/24(木) 11:28:54|
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ニャンモナイト


こんばんは
だんだんと寒くなり、我が家の猫も寝る時は布団に入れて欲しいと言ってくるようになりました
今日の写真は我が家の猫です。この寝姿、猫好きの間ではニャンモナイトと言っています。アンモナイトに似ていることからこう言われていますこのモフモフ丸くなって顔を隠して寝る姿を見るときは本当に幸せな気持ちにさせてくれます
うちの猫は1年通してニャンモナイトで寝てくれますが、世間の猫ちゃんは冬の寒い間だけこの姿で寝るこが多いそうです。
季節で様々な可愛い寝姿を見せてくれる猫ちゃんこれからの時期可愛いニャンモナイトで皆さんを癒してくれるのではないでしょうか
寺本動物病院 星野裕美
  1. 2016/11/17(木) 00:34:06|
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ネコの腎不全に関する新たな発見

20161104ネコ
10月中旬のことですが、気になるニュースを目にしました。

ネコの死因のトップは腎不全とされていますが、ネコが腎不全を患いやすい原因については解明されていませんでした。10月に東京大学の研究グループによって、ヒトやマウスが急性腎不全になった際に腎機能を改善させる「AIM」というタンパク質が、ネコでは機能しないことが発見されたそうです。

ヒトやマウスのAIMは腎機能低下時に血液中から尿中に移行し、腎機能を速やかに回復させるそうですが、ネコの場合は血液中に十分なAIMがあっても腎機能回復には至らず、慢性腎不全になってしまう可能性が高いのだそうです。

治療薬が開発されるまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、このタンパク質の働きが解明されたことでネコちゃんの寿命を大幅に延ばせる可能性が出てきました。

腎臓は一度機能が低下してしまうと回復しないため、早期発見と治療により、いかに腎機能を低下させないかが現在行われている治療の基本方針になります。

大切なネコちゃんに「多飲、多尿、食欲不振、嘔吐、体重減少」などの症状がみられましたら、腎不全が疑われますので、1日でも早く動物病院に相談していただきたいと思います。

写真は散歩中に出会った、顔はこわく見えますがとても人懐っこい仔猫です。

獣医師 舩木大志
  1. 2016/11/06(日) 14:39:20|
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