寺本動物病院Staff Blog

気軽に飼える?!

もみじベスト
朝晩の冷え込みが厳しくなり、「張るカイロ」が手放せない季節がやってきました。
「冷えは万病のもと」と言われるとおり、寒さを感じるだけでストレスになりますし、抵抗力も下がってしまうので、注意が必要ですね。

人と同じように小動物も寒さ(寒暖の差)に弱く、体調を崩してしまうことがあります。
今回は、うさぎさんについてのお話です。
うさぎさんは、その可愛らしいヴィジュアルが人気の小動物で、
① 犬猫に比べて小型で飼育スペースをとらない ②鳴き声がほとんど無く静か
と言った理由で、「ワンルームでも飼えるペット」として気軽に飼えると考えられているようです。

しかし、私は「気軽に飼える」というキーワードに疑問を持っています。
個体差はありますが、うさぎさんは犬猫よりもストレスを感じやすく、とても繊細な動物です。
「寒さ」がストレスとなり、腸を正常に働かせなくなってしまうこともあります。
グルーミング不足が原因とされる毛球症でも同じ症状になります。

うさぎさんにとって、健康な腸を保つことが長生きするための最重要ポイントといっても過言ではありません。
草食であるうさぎさんは、雑食の犬猫に比べて、栄養価の低い植物を食べているため、常に牧草などを食べ続けていないと栄養失調で衰弱し、食職不振によって腸内細菌の悪玉菌が増えて内臓を痛めてしまうこともあるほどです。

そして、自らの体調が優れないことを限界がくるまで隠そうとする草食動物特有の習性があるため、
オーナー様がうさぎさんの異常に気付いた時にはもはや手遅れということも少なくありません。

「ワンルームでも飼える≒一人暮らしでも飼える」という意味だと思いますが、
いくら愛情があっても、一人暮らしでは、室温調整ひとつとっても管理するのは難しいと思います。
ですから、常に目の行き届く環境で生活させてあげてほしいと思います。
皆、大切な命。気軽に飼える動物などいないということですね。

写真は、妻の実家にいるネザーランドドワーフのもみじちゃん(オス)です。
お爪切りをしてあげた直後なので、心なしかすっきりした顔をしていますね。

獣医師 舩木大志
  1. 2015/12/05(土) 23:14:39|
  2. 獣医学
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