寺本動物病院Staff Blog

皮膚糸状菌症

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診察させて頂いている中で、「この病気はヒトにもうつりますか?」というご質問を時々受けます。感染症の中には動物からヒトへ、もしくはヒトから動物へうつるものがあり、人獣共通感染症(ズーノーシス)と呼ばれています。狂犬病やトキソプラズマ症が有名ですが、皮膚糸状菌症もその1つです。

皮膚糸状菌は真菌に属しており、カビやキノコの仲間と考えて頂くとイメージしやすいと思います。皮膚糸状菌群には30種以上の菌が属しており、菌種によってはヒトの水虫や爪白癬、動物の皮膚病の原因となります。

写真は皮膚糸状菌症と思われる手の病変です。菌種までは特定されておりませんが、リング状かつ遠心性に病変部が拡がっており、中心部は表皮が剥がれています。これらは皮膚糸状菌症において形成される病変の特徴に当てはまっています。また、抗真菌含有軟膏の塗布により症状が速やかに改善されたとのことです。皮膚糸状菌はケラチンを栄養源とするため、表皮角層、爪、毛包に感染して病変を生じることが多いです。

ヒトの皮膚科学の書籍には、体幹や四肢に病変ができる体部白癬に関して´ペットブーム以降、イヌやネコからの感染による症例が増加している´と記載されています。ペットに皮膚の痒みや脱毛があり、ご自身やご家族に見慣れない皮膚の異常がみられましたら、原因の1つとして疑ってよいかもしれません。

獣医師 舩木大志
  1. 2016/03/10(木) 00:52:39|
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