
普段診療をしておりますと、特に進行性の疾患において早期発見と早期治療により生活の質が良好な期間や寿命が大幅に延びることが多いように思われます。逆に発見が遅れることにより、その後の治療効果が思うように得られなかったり、一部の疾患では外科手術を避けられないような状態にまで進行してしまっていることもあります。中には発症から一般的な飼主様でも気付かれるような症状が現れるまでに数年を要する疾患もあるため、その間に何らかの手を打つことで悪化を免れたり、進行を緩やかにできる可能性を感じることがよくあります。
ペットが日常的に元気と食欲があることは良いことですが、その観点のみでペットの健康状態を判断しようと思うと疾患の早期発見は難しくなるため、私たちが受けているように症状の有無に関わらず何らかの定期検査をペットにも行うことが理想的です。
ペットの健康状態を把握するための検査の一例として、当院で行っているペットドックはペットの年齢やご予算に応じて必要な検査を選定してあり、総合的な診断ができるようになっています。疾患の検出だけでなく現在の体の状態を把握し、生活習慣の改善に繋げられることもあります。また、ペットドック以外でも気になる疾患や症状に合わせて個別に検査内容を検討させて頂きますのでお気軽にご相談ください。
私の飼っている犬も昨年末に健康診断を受け、シニア犬ですが大きな異常がなくホッとしております。
獣医師 船木
- 2021/01/24(日) 11:36:06|
- 獣医学
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0